今は仕事に対する考え方が多種多様だが、やりたいことをやって生きていこうという言葉が良く出てきている。つまり好きなことを仕事にしようというわけだが、その背景にはやりたいことがあって当然だという考えが潜んでいるわけである。しかしながら、実際にはやりたいことなんてない、或いは何がやりたいのかよく分からないと悩んでいる人も少なくない。
何故やりたい仕事が分からないといえば、実際に「やってみた」ことしか分からないからである。当然だが、ほとんどの人間は自分の経験の範囲でしか、やりたいこととそうでないことを区別できない。そのため若者など、まだそこまで幅広い経験を積んでいない人ほどやりたいことがなかなか見つからないのだ。
ではやりたい仕事が分からなければ、転職ができないかといえば、必ずしもそうとはいえない。仕事を見つけるための対策は3つあり、1つ目は自分の強みを把握することである。ではどのようにして強みを見つければよいかといえば、心理テストや転職サイトの診断テストを受けてみる方法がある。自分では気づかない強みが発見できるだろう。2つ目はとにかく試してみてから考えることだ。特に若者ほど色々なことを試してみて、自分にあった仕事を見つければ良いのである。幸いにして現在は価値観が多様化し、必ずしも定年まで1つの会社で働き続けることが美徳とはいえない時代なのだ。3つ目は嫌な仕事は極力避けることである。やりたい仕事は見つからなくても、嫌な仕事なら分かる人は多いだろう。消去法で考えても、自分に合った仕事は見つかるのだ。